皐月戯藝

playart(プレイアート)

プレイアート:ランチア フルビア

香港
活動していた時期
1968年~1983年(?)

勝手に香港三巨頭の一角だと思っているメーカーplayart(プレイアート)。唐鼎康 氏が1968年に特藝有限公司(DECORART AND PLAYART LIMITED)として創業した。その後1971年に社名をPLAYART LIMTEDに、1986年にDUNCAN PRODUCTS LIMITED、1988年にDUNCAN PRODUCTS LIMITED(德群發展有限公司)に変更した。1992年に香港返還を待たずして会社は解散するも、その金型はアメリカのGATAへ引き継がれた。また同時期にMADE IN HONG KONGの刻印が消え、CHINAに変更されたほかマカオでも一部モデルが製造された。プレイアートといえば花に似た特徴的な5ドットホイールを連想される方も多いだろうが、初期は薄く5スポークのモールドされたホイールを採用していた。そしてZylmex(ジルメックス)やSchuco(シュコー)に似た形のホイールを経てあの5ドットホイールとなる。日本では増田屋によってシリーズ化された『ポケッター』が有名か。その時期に採用されていたのが前述の5ドットであったためにプレイアートといえばこのホイールのイメージを持つ人も多いのだろう。その後5スポーク(ホイールが薄い)や二重丸のホイールを経て、GATAの刻印がつくモデルには星形のホイールも見られる。3インチでは200種弱がリリースされたようだが、モデル全体の傾向は輸出を念頭に置いた香港製品というだけあって日本、アメリカ、ヨーロッパの車が多い。プレイアートの日本車は本邦でも人気(?)なようで、時にはトミカを超える高値を付けるモデルもある。キャストは他メーカーのコピーの香りがするモデルが多い。プラモデルや大スケールモデルを参考に縮小して作られたと思われるものも多数。やらかし例としてマツダファミリアロータリークーペのシャシー刻印が「YAMADA SUPER DISCMATIC ROTARY COUPE」となっていることが挙げられる。これは山田模型のプラモデル(スーパーディスクマティックは山田模型のシリーズ名)に書かれていたものをそのまま参照したために間違えたと思われる。プレイアートは、世界各国で様々なディストリビューターによって扱われ、日本では前述のように増田屋(『プレニカ』、『プレイミニ』としても販売された)で販売されたものが知られるが、『プレイアートミニカーシリーズ』という名前で派手なパッケージに入って販売されたものも広く流通している。ごく少数だが、サクラの『メタルカー』として末期プレイアートが販売されていた。また、海外で販売されたものでよく見かけるのは、アメリカのChas.C.Merzbach Companyによる『Super Singles』や『Super Tandems』である。CHARMERZのロゴがパッケージに描かれておりブリスターパッケージになっている。Lash-Tamaron社の『FAST WHEEL』というブランドのものも知られる。他にも、米model powerによる『Road Kings』やWoolworth社による『Peelers』、Imperial(インペリアル)の『Freewheel Flyers』もeオークションサイトで見かける。ヨーロッパでも、仏語パッケージのプレイアートやDickie(ディッキー)による『Super Fast Wheels』など、本当にいろいろなパッケージで販売されている。プレイアートの販路が世界に向けられた証明であろう。


YAMADA SUPER DISCMATIC ROTARY COUPE