ミニカーメーカーのコーナー

KIND CHEER(カインドチァ)

KIND CHEERのリーフレット

国
香港
活動していた時期
1980年代~2000年代(?)

志佳實業有限公司(KIND CHEER INDUSTRIAL LTD.)は香港に数多あった玩具会社の一つ。これまでメーカー不詳とされていたミニカー群の製造元であった可能性が高いメーカーである。
読み方はカインドチァで良いと思う。

同社は、1980年代終わりから活動しており、かつてはKING LEADERという社名だったようだ。製造工場は中国に持っていた。

Welly(ウェリー)やYatming(ヤトミン)のコピーとされるミニカー群がKIND CHEERの製品であり、本邦でもそれなりの数が流通している。シャシーにはMADE IN CHINAとしか書かれていないため、KIND CHEER製品であることを識別することは難しいが、ウェリーによく似た製品でもウェリーじゃなさそうなやつがKIND CHEERの製品である可能性が高い。25台や10台などの複数台セット形式や、ブリスターパッケージで販売されたようだ。複数台セットではROAD MASTERとパッケージに入っているものがそれ。中古市場でよく見かける。他にも、尾上萬のセットでもKIND CHEERキャストが採用されているのを確認している。

ウェリーの日野のトラック(トミカコピーのやつ)が、KIND CHEER版になるとグリルも一体成型になるという例から、ウェリーやヤトミンよりも一段階簡略化された作りが特徴。コピーとは言ったものの細部の造形やシャシー形状などはそれなりに異なっており、完全コピーではないところがミソである。

オリジナルと思われるストックカーのキャストもあり、KIND CHEERは意外と手広くやっていたようだ。

調べても情報はほとんど出てこないが、同社の社長が金型費のちょろまかしをやって裁判沙汰になったという記録が残っていた。2000年代まで事業を続けていたようだ。2008年廃業か?


WellyとKIND CHEERを比較する

カタログ掲載のあるこの300ZXのモデルは、ウェリーの製品によく似ている。せっかくなので比べてみよう。

ウェリー版(13の方)とKIND CHEER版(4の方)の300ZXを並べて比較してみると、よく似ているキャストだが、細部が異なっていることが分かった。

上に示した写真では、上がKIND CHEERのキャスト。下がウェリーのキャストである。KIND CHEERの見分け方としてシャーシの形状があり、KIND CHEERは、タイヤ付近の車軸を抑える部分がウェリーより肉厚になっているところが特徴。手持ちのKIND CHEERキャストのほぼすべてがそうなっているので、KIND CHEERの見分け方のコツと言えそうだ。